高齢者介護の現状

介護福祉士の資格は1987年(昭和62年)に誕生しましたが、急速な高齢化の進捗に伴い、益々、介護の仕事が必要とされております。

また、2000年に介護保険制度が出来るまでは行政が措置(行政処分)として行ってきた介護サービスも、今では、民間業者が多数参入しており、介護の仕事の需要は今もなお増え続けております。

少し前までは、自宅で世話をしきれなくなった高齢者は入所施設に入居し、それ以外の、少し元気な高齢者はデイサービスに通うというのが一般的な構図でした。

しかし、ここ数年は、入居を希望している高齢者に対して入居施設が圧倒的に足りず、どの入居施設も、入居待ちが多数控えているのが現状です。

こうした現状を踏まえて、国は在宅介護中心の介護方針に切り替えましたが、これが益々、高齢者が入居施設に入りにくくなっているのです。

同時に、介護保険の自費負担額が増え、介護度の審査も厳しくなっていることから、入居施設を利用できるのは、重度の介護度の高齢者に限られてきております。

元気だが手のかかる介護度の低い高齢者は、デイサービスや小規模多機能などの通所施設を利用するのが一般的となっております。

このため、これら施設を利用している以外の時間は、家族が介護や見守りを行う必要があるため、家族の負担が膨れ上がっており、働きたくても、家で介護が必要な高齢者がいるため働きに出られないという人も沢山おります。

要介護者をデイサービスに積極的に通わせるためには