老後を田舎で暮らすには

毎週土曜日に「夢の扉」という番組が放映されています。内容の多くは、定年退職後は、故郷に帰ってカフェやレストラ、民宿などを開いて、地域の発展に貢献しつつ、幼馴染と共に老後を楽しく過ごすというものです。

このような物語は、田舎を持たない人にとっては、本当に夢のような話ですが、都会生まれ、都会育ちの人にとっても、決して、不可能なことではありません。

高速道路や新幹線、空港の整備によって、移動時間は昔とは比べ物にならないほど短縮されたことにより、地方で生活する不便さはかなり解消されてきております。

また、田舎暮らしに関する情報も増えており、具体的な田舎暮らしのイメージが作りやすくなっています。

理想の田舎暮らしは人それぞれなので、どんな田舎で暮らすことを選択するかで生活の変化は異なりますが、一般的な生活での変化として一番注意が必要なのは、気候の変化です。

特に、積雪の多い雪国では、暖房費だけでなく除雪と言う問題が加わります。若い人であれば、除雪はそれほど苦にはならないかもしれませんが、老人にとっては、除雪は重労働です。

また、風が強いなど、その地域独特の気候、台風や水害などのリスクに関する情報も重要です。

このため、田舎が暮らしの物件は気候の良い時だけでなく、厳しい時も下見するとともに、地元の人の話を聞くなどして情報を得ることが大切です。

地方は都市部に比べて公共交通機関が少ないので、自動車は生活に欠かせません。このため、運転免許のない人は免許の取得も必要になってきます。

地域によっては、景観保護条例で建物の建ぺい率や容積率が低めに設定されていたり、外壁の色などに規制がされていたりする場合がありますので、家を新築する場合は、事前の確認が必要です。

過疎化が進む自治体では、田舎暮らしを希望する人に体験宿泊の制度を設けたり、安い物件を紹介するなどして、移住を促す自治体が増えておりますので、移住を希望する自治体に、そのような制度あるかを確認してみるとよいでしょう。

高齢者とのコミュニケーション法