高齢者とのコミュニケーション法

高齢者とのコミュニケーションの第一歩は、声掛けから始まります。高齢者は、それぞれ人格があり性格も違いますし、時には、認知症の人もおれば、耳が遠い人もおります。

このため、高齢者の性格や症状を考慮して声掛けの仕方を変える必要があります。そして、いくつもの質問を一度にするのではなく、一つずつ聞ききましょう。その質問の内容は、イエス、ノーで答えられものにします。


また、耳の遠い高齢者に対しては、「ゆっくり」「はっきりした口調」で話し掛けましょう。声のトーンは、努めて低めの声で、程よい距離をとって話しかけるようにすると聞き取りやすくなます。

高齢者と話していると、何度も同じ質問や話をする場合があります。そんな時は、怒ったり、話をさえぎったりせず、根気よく聞いてあげることが大切です。

例え、意味が理解できない事を言われても、否定することなく、聞く姿勢を見せるだけでも、安心感を持ち、心を開いてもらうことができます。

認知症患者や寝たきりの患者で、言葉を使っての意思疎通ができない場合は、ジェスチャーやスキンシップなどで意思を伝達することが出来ます。これを「バリデーション」といいます。

元気な高齢者に対しては、微笑みかけるだけでも気持ちは十分伝わります。また、失語症などで意思疎通が難しい高齢者に対しても、ジェスチャーを交えて話しかけることによって、自分の気持ちを伝えることができます。

介護を受けている高齢者は、人の世話になっているという負い目を持っている人が多いのです。このため、周囲の人の心無い態度や言葉に対しては、簡単に傷ついてしまいます。

高齢者に対しては尊厳を持った態度で接するよう心がけ、本人の気持ちに寄り添った丁寧な声掛けを心がければ、コミュニケーションを円滑に進めることが出来ます。

高齢者見守りツールの種類