日本人の平均寿命は、どんどん長くなっております。
昔は、どんなに元気な人でも70歳を迎えると体が弱り、腰が曲がっていかにも爺さん、婆さんという感じでしたが、いまでは、70歳どころか、80歳になってもカンクシャクとして活躍している人が多くいます。寿命も100歳を超えて元気な人がいても、それほど、珍しくなくなりました。
そうは言っても、年をとれば身体が弱り、場合によっては入院や介護が必要な人も出てきます。
また、少子高齢化に伴い、社会保障費が年々増えている現状では、昔のように、定年退職後は、退職金と年金で悠悠自適な生活を送ることも難しくなっております。
国民健康保険料や介護保険料は上がり、年金の支給額の減額や年金受給年齢の引き上げ、その一方で、消費税の引き上げ等々、若い世代だけでなく、高齢者を取り囲む経済環境は厳しくなる一方です。
一般的には、老夫婦が日常生活を普通に送るためにひつようなお金は、平均23.2万円といわれております。しかし、これは飽くまでも生活費のみの話です。ゆとりある生活をするために必要な額は、38.3万円だそうです。
夫婦で、妻は専業主婦であった場合、年金給付額は、月額23.3万円だそうですから、あと15万円ほどの上乗せが必要となります。
老後の生活に必要なのは、こうした生活費だけではありません。ケガや病気で入院した際の費用、万一の際に取り残された家族の生活、介護が必要になった時の費用など、不安要因は数多く存在します。
こうした不安を少しでも解消するためにも、現役時代から、長生き時代にふさわしいマネープランが必要になってくるのです。まさに、先憂後楽なのです。