不祥事を起こす議員 誰の責任?

絶叫県議、下着泥棒、口利き、不倫、人種差別国会議員など、本来は選良であるべき議員の不祥事が続発している。


その度に、与党の国会議員であれば、本人のみならず総理にまで責任が追及され、所属する政党はその対応に右往左往させられる。


しかし、ひととき国会やマスコミで騒がれるが、しばらく時間が経つと、いつの間にか忘れ去られ、また、同じような不祥事が発生する。この繰り返しだ。


では、なぜこのような人間が議員になれるのだろうか。そして、誰の責任なのであろうか。


当然のことながら、第一義的には本人にあるのは間違いない。そして、候補者として選んだ政党、あるいは、閣僚として任命した総理にも責任の一端はあるだろう。


しかし、それが国会の場で、他の重要法案の審議を先送りしてまでも、野党が追及すべき重大事なのであろうか。


こうした議員個人の不祥事は、別の機関を設置して、その場で、議論し責任を追及すれば良いだけの話だ。ことさら、党利党略で取り上げるような大問題ではないだろう。


そして、本当に責任を取るべきなのは、議員としての資質も倫理観も欠如している人間を選んだ、当の選挙民であろう。


税金を納め、その税金で議員を養っているにもかかわらず、税金の使われ方に関心をもたず、政治にも興味がなく、誰が議員になっても同じと考えているようでは、いつまでたっても、不祥事を起こす議員をなくすることは出来ないのだ。


「国民のレベル以上の政治は期待できない」とは良く言われる言葉だが、国民の政治レベルが低いと、この程度の人間しか政治家にならないと言うことだろう。


不祥事を起こした議員、総理の任命責任、候補者として擁立した政党を批判する前に、人を見る目がなかった自らの不徳を恥じるべきなのだ。